1955-06-18 第22回国会 参議院 予算委員会 第27号
これは資本主義の未発達あるいは経済の構造上の浅いところでは、いわゆる高利貸資本なり、金融業なんというものがばっこすることは通例であると思いますが、しかし日本の現状から見ますと、そこにああした封鎖預金であるとか、あるいは新円の発行とか、あるいはインフレとかいう非分に異常な事態が起っているのでありまして、このまま推移するならば、私はいわゆる金副業が自主酌に貸出す、正常なる貸出しがなし得るというようなときには
これは資本主義の未発達あるいは経済の構造上の浅いところでは、いわゆる高利貸資本なり、金融業なんというものがばっこすることは通例であると思いますが、しかし日本の現状から見ますと、そこにああした封鎖預金であるとか、あるいは新円の発行とか、あるいはインフレとかいう非分に異常な事態が起っているのでありまして、このまま推移するならば、私はいわゆる金副業が自主酌に貸出す、正常なる貸出しがなし得るというようなときには
できるだけこれらの高利貸の金利というものは、安いに越したことはないのでありますが、ただ幸いにして経済が正常化いたすに応じましてこれらの高利貸資本が活躍いたしまする、経済界に占めるウエイトはだんだん少くなつて来る。
先ず第一点で、先程私が平均利潤を超える超過利潤云々ということを申上げましたが、これについての御疑念でございますが、これは先程の説明でもお断りしてありますが、理論的にはそういうものがあると、併しそれが現実には漁業資本の経営であるか、それとも商業資本或いは高利貸資本であるかどうかは、これまでの漁業経営を調べなければならんと申したのであります。
漁村は御承知のように從來非常に資金等みずから得るものが少いのでありまして、他にこれを求めなければならないという点からいたしまして、商業資本でありますとか、あるいは高利貸資本というものが極度に漁村に入つて來ておる。ことに最近の金詰まりからいたしまして、そういうような傾向がまたもどつて来ておるわけであります。こういうふうな商業資本あるいは高利貸資本が漁業を支配する。
しかもこの加工業者というのは、商人の資本として、またある場合には高利貸資本として漁民を経済的に圧迫するわけです。こういつたようなものを、加工する原料が魚であるからといつたような理由をもつて、この一つの法案の中に盛り込まなければならなかつたということはおかしいのじやないかと思います。